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設計のプロセス

設計のプロセス

Posted by 尾谷 in 建築

なにやら、国の競技場の施設で揉めてますね~。

私だったら、解体を終えた競技場は手付かずのジャングル(サイとかアルマジロ希望)にして、「ヤクルトレ○ディはどの競技場でもフリーパス」という権利と引き換えに、神宮球場を耐震補強を兼ねた外殻を設けついでにリノベーションにしたり。。。
1日400万円位で借りられる東○京ドームを開会式では前後5日間。閉会式では前後3日間借り(予行練習、撤収期間含む)、400万円×8日で3,200万円。浮いたお金は現役の選手と将来の選手にばら撒きます!

 

国民その1の前置きが長くなりましたが、大きな建築も小さな建築も共通するのは、使う人を想い、ブレずにどのようなプロセスを辿ってきたかという事です。

 

では、春日部市の田園風景が広がる敷地に計画した住宅の「設計プロセス」をお伝えします。

150坪ある敷地に二世帯住宅というプログラム。

親世帯と子世帯の距離感、敷地と庭と開口部のバランス、そして美しい屋根をイメージしながら模索していく過程をご覧ください。

 

■計画地

■親世帯・子世帯と領域を分けた細長いブロックを並列に配置し中央に共有の玄関を配置するが、アプローチまでの距離が長くなり北側に無駄な庭が出来てしまう。

■建物を敷地に対して振れている方位に呼応させ、構造の仕組みを考えながら2つの正方形のブロックを組み合わせたが、中央の共有部分により重たい印象をうける。この構造の仕組みは現在着工している「岩槻の家」に活かされている。

■シンプルなプランを追い求めていくうちに、「親世帯・子世帯・共有部分」と3つのブロックに分けた配置計画をする事で現在のプランの原型が生まれ、設計の加速度が増していく。

■3つのブロックが過不足なく納まるようにヴォリュームチェック。

■親世帯

初期の段階から3つのブロックの屋根がつながる様な配置にし、「親世帯」のブロックは平屋建てに見えるように考えていた。

■子世帯

初期の段階から「親世帯」との適度な距離感を意識し「スキッププラン」を考えていた。

■親世帯

互いのつながり方を検討し終え、「親世帯」の検討開始。

各ブロックが重なる寸法を1060㎜、1365㎜、1520㎜、1820㎜のどれが無駄なく納まるか試行錯誤した末、ひとまず1365㎜にした瞬間。

■親世帯

「共有部分」とシンプルにつながり、2階部分がおおらかな屋根にすっぽりとおさまるように、階段や水廻りの位置を検討しているところ。

■親世帯

2階が綺麗におさまらないので、苦し紛れに少しヴォリュームを大きくしたが、ボテッとした印象なので却下。

■子世帯

「親世帯」がなかなかまとまらないので、「子世帯」の検討。

プランと同時にスキップする床レベルの検討もしている。

■子世帯

「子世帯」の部分は見えてきたので施主に細かなヒアリングをしたら、客間ではなく畳コーナーのような場所が欲しいとの事。

再度プランを練り直し、階段や玄関の位置を変えたりするのだが、なかなか納得できるプランが出来ない。

■子世帯

何気なく台所を南側に移動したら、抱えていた諸問題がシステマチックに解決され、美しい構造のプランがあっという間に出来上がった。

■親世帯

「親世帯」の水廻りと階段そして「子世帯」との共有収納を整理し、各ブロックの高さの検討をしている。

■共有部分

この部分は3つのブロックに分けた初期の段階から「エントランスポーチ」・「親世帯の玄関」・「共有の収納」と役割を決めていた。

軒先の高さは地面を這うように、GLから2200㎜としている。

まだ何か生まれないかと期待を込め「子世帯」の玄関、階段を模索したが、より良いプランは生まれなかった。

■スケッチ完了。

3つのブロックをまとめ、高さの検討をしスケッチ完了。

◆基本設計図

◇1階平面図

◇立面図

◇断面図

■模型

01

 

 

■竣工

02

 

 

※毎回このようにして、あらゆる可能性を模索しながら設計をしています。

 

21 7月 2015 no comments

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