松戸の家 / 新築
設計趣旨
戸建て住宅が密集した土地にその家はある。
16坪という小さな敷地に、建蔽率・容積率そして斜線制限によって決定されてしまうボリュームの中で、豊かな空間をつくる事が難しかった。
試行錯誤の結果、2階の主室を豊かに感じられる様にあえて1階の玄関には窓を設けず天井を低く設計した。
洞窟の様な場所を通り、家の要となる場所に設けた階段を昇ると、そこは光・風を感じる小さいけれど、豊かで床面積以上に広がりのある空間になる。 また小さい空間だからこそ目に付く素材は慎重に選び、経年変化を楽しめ愛着の沸く材料を使用した。
はじめて敷地に訪れた時「16坪の敷地に駐車スペースの確保」と聞いてその要望を解決しかつ豊かな空間は出来ないと思ったが、実際出来上がってみると、施主の柔軟な暮らしぶりとあいまって質の高い豊かな住宅になったと思う。
ここでは空間に「メリハリ」(明←→暗・狭←→広)を付ける事により空間の豊かさと広がりを引き出す事ができ、後の住宅密集地での設計に生かされ、施主の魅力的な住まい方を学んだ。
(設計 海工作舎)
16坪という小さな敷地に、建蔽率・容積率そして斜線制限によって決定されてしまうボリュームの中で、豊かな空間をつくる事が難しかった。
試行錯誤の結果、2階の主室を豊かに感じられる様にあえて1階の玄関には窓を設けず天井を低く設計した。
洞窟の様な場所を通り、家の要となる場所に設けた階段を昇ると、そこは光・風を感じる小さいけれど、豊かで床面積以上に広がりのある空間になる。 また小さい空間だからこそ目に付く素材は慎重に選び、経年変化を楽しめ愛着の沸く材料を使用した。
はじめて敷地に訪れた時「16坪の敷地に駐車スペースの確保」と聞いてその要望を解決しかつ豊かな空間は出来ないと思ったが、実際出来上がってみると、施主の柔軟な暮らしぶりとあいまって質の高い豊かな住宅になったと思う。
ここでは空間に「メリハリ」(明←→暗・狭←→広)を付ける事により空間の豊かさと広がりを引き出す事ができ、後の住宅密集地での設計に生かされ、施主の魅力的な住まい方を学んだ。
(設計 海工作舎)
物件概要
項目 | 詳細 |
|---|---|
| 建物名 | 松戸の家 |
| 所在地 | 千葉県松戸市 |
| 主要用途 | 専用住宅 |
| 家族構成 | 夫婦 |
| 構造・規模 | 木造在来工法2階建 |
| 敷地面積 | 53.50㎡ |
| 建築面積 | 30.22㎡ |
| 延床面積 | 53.40㎡ |
| 1階 | 25.67㎡ |
| 2階 | 27.73㎡ |
| 建蔽率 | 56.48%(許容60%) |
| 容積率 | 99.81%(許容100%) |
| 軒高 | 5557mm |
| 最高高さ | 7754mm |
| 敷地条件 | 市街化区域 |
| 道路幅員 | 西4.00m |
| 駐車台数 | 1台 |














