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自分の感覚

自分の感覚

Posted by 尾谷 in 建築

机の上で鉛筆をこねくり廻して線を描いたり、

電卓を叩いて数字で安全性を確認したり、

パソコンの画面でCGパースをチェックしたりと、

100人いれば、100通りの設計手法があると思います。

 

私は自分の感覚を大切にしたいので、

あとでやり直しの効かない構造に関しては模型を作る事が多いです。

・美しい構造か?美しい屋根か?

・無理なく綺麗に力が伝達され、外力に抵抗出来てるか?

・不要な部材は無いか?

など数値では表れない事を模型で確認し検討します。

少しの時間を掛け模型を作る事は、美しい骨格を作りだし、ぶれる事無く進められることを知っています。

「よし行ける!」と思えることが最大の喜びで、毎回この感覚を得るために設計をしています。

 

では、松伏町で依頼されていた物置の構造模型をお伝えします。

高さを抑え見た目は平屋建てですが、実は2階建てとなっており、

約2.9mある軒下空間には柱を無くしフレキシブルな空間としています。

 

■松伏町 松伏の家Ⅱ 物置

◇平屋建ての打ち合わせをしていたら、収納する場所として2階が欲しいとの話しになり、

その場でプランの変更をしながら説明していたら、「何書いてるか分からない。。。」っと言われ。。。

 

 

◇今一度、構造の仕組みを考えながら図面を描き。。。

 

 

 

◇各部の納まりのスケッチを大工さんに渡し、大工さんに模型を作ってもらいました。

 

 

◇東側

・交通量の多い県道側の基礎はH=1000。

壁は塀のように延長し、ポストやインターホンなどを設置している。

 

 

◇南側

 

 

◇西側

ヘの字の屋根には2階部分がひっそりとある。

 

 

◇2階部分

通常は隠れてしまう、柱、梁、屋根垂木、根太などは表し。

 

 

◇約2.9mある軒下空間は雪などの荷重よりも、

屋根を持ち上げようとする風の吹き上げ対策が大切。

 

 

 

◇模型をトラックに積み、畑にいるお客様を見つけ。。。

 

 

◇既に垣根撤去を始めてる敷地にて模型で説明お終え、いよいよ着工です。

 

 

19 5月 2018 no comments

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