空間の連続性
Posted by 尾谷 in 建築
いつも面白可笑しく日々の事柄を書いてるので、たまには真面目に建築の話しを。
日本の伝統的な住まいに共通するのは、開放性と自然との密接な関係です。
日本の座敷の空間の1つとして、座敷→縁側→庭という空間の流れがあり、内部意匠に庭を取り込む事が大切な要素になってる為、室内空間は無駄な装飾が無い質素な空間なのです。
ちなみに、外部と室内が壁や窓で区切られる洋風建築では、連続性(内と外)のない単なる軒下空間です。
内部でも外部でも無い曖昧な空間こそが、自然との一体感を大切にしてきた日本人の自然観の表れの様に思えます。
私もその精神を受け継ぎ、「我が家の建具をガラス戸では無く障子のみで」と思いましたが、勇気が無くなかなか実践できません・・・
■京都の高山寺(こうざんじ)
室内から見た軒下空間(残念ながら撮影時は工事中でした・・・)
「光りに溢れた庭」と「陰と静寂な室内空間」の対比により、いっそうの空間の連続性が強調される。
■川床での社長
これも自然と一体になった空間ですね。
豊かで開放的な空間に心踊り、普段飲まないビールを飲んでご満悦です。
■伊豆にあった洋風建築
ねっ!連続性がないでしょ。
フッフッフ。真面目に建築の話しもできるんですよ。
25 8月 2010
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